フルートの取扱説明書

フルートを手にしたけど組み立て方はどうすればいい? お手入れは?

(3)調整

理想を言えば、1年に1回は調整に出したいですね。

何年も出さずにいると、指に力を入れなければタンポが穴を塞がなくなったりして、それを続けると「指に力を入れすぎる」癖がついたりします。響きもいまいち。 きちんと調整された良い楽器ならば、指の力もほとんど要らず、速いパッセージが楽に鳴るはずなのです。

最低限、タンポが破れたり傷ついたりした場合は、速やかに修理に出しましょう。

タンポについて補足すれば、自分の楽器を自らいつもと同じように吹いていれば、そう簡単に破れたりバランスを崩したりするものではないそうです。逆に言えば、自分より指の圧力の強い他人が頻繁に楽器を使う状況下では、バランスを崩しやすい。

扱い方の違いでもタンポの寿命は違ってきます。キーを押さえる度に楽器が揺れたり、キーの閉まる音が聞こえるような、「指に力をいれすぎ」る状況では、バランスを崩しやすい。これは奏法の上達にも関わることなので、チェックしてみましょう。